雨を求めて祈るエリヤ

Ⅰ列王記18:41-46

240623

人間にはできないことも神にはできます。だから私たちは神に祈るのです。しかし、どのように祈ればよいのでしょうか。エリヤは雨が降るようにと祈りました。すると主が祈りに応え、大雨を降らせました。エリヤの祈りを通して、祈りを学びましょう。

1.御心にかなった願いを祈る

イスラエルの人々は神から離れ、偶像礼拝をするようになったので、神は雨を降らせなくされました。それから3年目に、神はエリヤに「アハブに会いに行け。雨を降らせよう」と語られました(Ⅰ列王記18:1)。それでエリヤはアハブ王に会い、バアルの預言者たちと対決し、イスラエルの神が真の主であることを証しました。これを見たイスラエル人たちは神への信仰が復活しました。それから「彼は膝に顔をうずめた」と書いてありますが、エリヤは雨が降るように祈ったということです(ヤコブ5:17-18)。神が雨を止めたり、降らせたりしましたが、その背後にはエリヤの祈りがあったのです。エリヤは神の御心が実現するために祈ったのです。

神の御心は実現します。しかし、祈らなくても実現すると考えるのではなく、神の御心だからこそ祈りによって実現させていくことが大切なのです。祈りを実現させるために必要なことの第一は、神の御心を祈るということなのです(Ⅰヨハネ5:14)。イエスも、御心がなるように祈れと教えられました(マタイ6:10)。

私たちは御言葉によって神の御心を知ることができます。その御言葉を告白して祈ることが大切です。聖書の御言葉はロゴスと呼ばれています。ここに神の御心と御計画が書かれてあるのです。神の御心を知ったなら、それが実現することを信じ、祈ることが大切です。私たちの祈りによって神の御心は、この地に実現していくのです。

たとえば、イスラエルが再び集められることが預言されています(イザヤ11:11-13エレミヤ16:14-16)。ユダヤ人たちやクリスチャンたちが、イスラエルが再建されることを祈り続けたとき、奇跡が起きて1948年にイスラエルが再建されました。状況はどうであれ、御心が実現するように祈るなら実現するのです。

2.あきらめずに祈り続ける

エリヤは、しばらく祈ると、若い者に海の方を見るように言いました。若い者は海が見えるところに行って、状況を確認し、「何もありません」と報告しました。それでもエリヤは祈るのをやめませんでした。必ず神が応えてくださると信じていました。「状況は何も変わらない」と何度も言われたら、普通の人は祈るのをやめてしまうでしょう。しかし、エリヤはあきらめずに7回祈ったら実現したのです。7回祈ればよいというものではなく、完全に祈り切ることが大切であり、あきらめずに祈ることが大事なのです。

3.やがて確信が与えられる

若い者が7回目に海の方を見に行った時、人の手のひらほどの小さい濃い雲が海から上っていくのが見えました。エリヤはこの報告を聞いたとき、祈りが聞かれたという確信を得ました。エリヤは大雨が降ることを信じていましたが、与えられたのは小さな雲でした。しかし、エリヤにとってはこれは大雨が来ることの確信となりました。私たちも必死に祈り続けると確信が与えられるときがやってきます。これは神からの答えなのです。

イエスは願い求める者たちに、御言葉を与えました。御言葉を受けたら、それを信じるだけで実現しました。たとえば百人隊長がイエスに部下の癒しを求めました(マタイ8章)。百人隊長はイエスの御言葉の権威を信じることを表明したとき、イエスから部下の癒しのお言葉を受けました。このとき、百人隊長はイエスとの会話を終え、平安のうちに帰途につきました。イエスの言葉を受けたなら、平安があり、信じることで実現されるのです(Ⅰヨハネ5:14-15ヨハネ11:40)。

ロゴスとレーマはどちらも神の言葉ですが、私たちはロゴスから神の御心と御計画を知ることができます。私たちは御心がなるように祈り続けたとき、主から御言葉、すなわち、レーマを受けます。レーマは神が今まさに自分に与えておられる御言葉です。レーマを受けたとき、私たちの祈りに神が答えられ、実現するのです。

まとめ

私たちも神の御心を聖書から学び、祈り続けましょう。神は地上の人々が悔い改め、イエスを信じて救われるように願っておられます(Ⅰテモテ2:4)。地上に神の恵みの雨が降り注ぐように、私たちは祈り続けましょう。やがて神からのレーマが与えられます。そのとき、私たちの信じる願いは確信へと変わり、実現するのです。こうして神の御心は地上に実現していくのです。

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