蛇に咬まれても害を受けなかったパウロ
使徒28:1-6
230723
私たちの人生には、大小さまざまなトラブルが起こります。私たちは転んでケガをしたり、仕事で失敗したくありません。何事も順調に進んでほしい、生活が守られ、平和に暮らしたいと願っています。それでもトラブルはやってくるものなのです。そのとき問題なく乗り越えるにはどうしたらよいのでしょうか。パウロが蛇に咬まれたトラブルから学びましょう。
1.主は様々なトラブルから守られる
パウロはイエスの御名のために囚人となり、ローマに船で移送されるところでした。しかし、それによってローマにも福音が伝えられるようになりました。パウロたちの船は遭難しましたが、主の守りで全員泳いで上陸し、助かりました。彼らはそこで焚火を始めました。パウロが柴を束ねて火にくべると、マムシがはい出て来て、パウロの手に取り付きました。マムシ書いてありますが、原語では「蛇」であり、種類はわかりません。この蛇は柴の束に紛れ込んでいた小さめの蛇で、咬まれると腫れ上がるか、倒れて死ぬということで、やはりマムシと思われます。島の人たちは、パウロがマムシに咬まれたので、パウロは神に呪われた悪人に違いないと勘違いしていました。そして、パウロの手が腫れ上がるか、死ぬだろうと思っていました。しかし、パウロはいつになっても何の害も受けませんでした。なぜなら、パウロは神に守られていたからです。
① 神を信じていてもトラブルはやってくる
パウロは柴をかかえて焚火にくべようとしたのです。すると、蛇がはい出てきて、パウロは蛇に咬まれてしまいました。パウロになんの落ち度も欠点もありませんでした。災いは誰のところにも来ます。イエスを信じて、主の働きをしていても、トラブルは起こります。
島の人々はパウロを人殺しか悪人だと勘違いしてしまいました。誰かに何か大変なことが起こると、周りの人は、その人が神に呪われているのではないかと疑ったりします。しかし、トラブルは誰のところにもやってくるものなのです。
② 神は何事もなかったかのように守ってくださる
パウロは神に守られ、何事もなかったかのように守られました。それどころか、島の人たちがパウロを「神様」だと勘違いするほどになりました。パウロは「神様」ではなく、神の働きをする人です。島の人々はパウロたちに必要なものを何でも与えてくれました。主は私たちを守り、主の働きが何の悪い影響を受けないようにしてくださいます。それどころか、かえって益としてくださるのです。
2.神に守られる歩みには秘訣がある
パウロは、神が守ってくださるからといって、自分の好き勝手に歩むのではなく、神の働きのために人生をかけていました。私たちもパウロのように生きることが大切です。
① 神を愛する者になる
神が唯一だと信じているだけなら、悪魔でもできます(ヤコブ2:19)。神は、神を愛する人々を守られるのです(詩篇91:14-16)。トラブルがあったとしても、それは益に変えられるのです(ローマ8:28)。神を愛する者になりましょう。神を愛するなら、この世にある肉欲を愛してはなりません(Ⅰヨハネ2:15)。
② 福音のために働こう
パウロは福音のために働いて、トラブルから守られました。神は福音が宣べ伝えられるために、すべての災いから守り、力を与えてくださいます(マルコ16:15-18)。
③ トラブルが来ても恐れず歩もう
パウロは蛇にかまれても、蛇を火の中に振り落として、何も恐れた様子はありませんでした。大切なのは、トラブルが来ても、神の守りがあるのですから、恐れないこと、心配しないことです(イザヤ43:1-2)。心配は主にゆだね、私たちは神に信頼しましょう(Ⅰペテロ5:7)。
まとめ
パウロはイエスを信じ、神の働き人でしたが、蛇にかまれてしまいました。ところが彼は神に完全に守られ、何事もなかったかのように守られました。ですから、私たちは何も恐れる必要はないのです。神に信頼して歩みましょう。神が守ってくださるからといって、自分の好き勝手に生きるのではなく、神を愛し、福音のために働きましょう。
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